「読書しようと思っても続かない」のはなぜか
「本を読もうと思って買ったのに積ん読になっている」「数ページ読んだら眠くなってしまう」「忙しくて読む時間が取れない」——こうした悩みを持つ人はとても多いです。
読書が続かない理由のほとんどは、意志の弱さではありません。読書を習慣にするための仕組みが整っていないことが原因です。
読書を習慣にしている人は、特別な意志力や集中力を持っているわけではなく、「続けやすい環境」と「無理のないルール」を上手に作っています。この記事では、読書を習慣にするための7つの具体的なコツを解説します。
読書を習慣にするメリット
習慣化の方法を知る前に、読書を続けることで得られるメリットを確認しておきましょう。モチベーションを保つためにも、目的を明確にすることが大切です。
語彙力・文章力が上がる:本を読むことで自然と語彙が増え、話す・書く力が向上します。
知識が広がる:1冊の本は著者が数年〜数十年かけて積み上げた知識の集約です。数時間で専門家の知見を吸収できる最もコスパの高いインプット手段です。
集中力が鍛えられる:スマートフォンの通知を切って本に集中する時間は、散漫になりがちな現代人の集中力を鍛える貴重なトレーニングになります。
ストレス解消になる:イギリスのサセックス大学の研究では、6分間の読書でストレスが68%軽減されたという結果が出ています。音楽鑑賞や散歩よりも高い効果があるとされています。
読書を習慣にする7つのコツ
コツ1:1日10ページから始める
「1冊読もう」という目標は大きすぎます。最初のハードルを下げることが習慣化の鉄則です。
まずは1日10ページを目標にしてください。10ページなら5〜10分で読めます。忙しい日でも寝る前に確保できる時間です。10ページが当たり前になったら15ページ、20ページと少しずつ増やしていけば、半年後には1ヶ月に2〜3冊読める習慣が自然と身についています。
コツ2:読む時間を「すでにある習慣」に紐づける
「時間ができたら読もう」では、いつまでも読む時間は生まれません。すでに毎日行っている行動に読書をセットにすることで、自然と習慣になります。
- 朝のコーヒーを飲む時間に読む
- 通勤電車の中で読む
- 昼休みの食後10分間読む
- 寝る前にベッドで読む
このように「〇〇したら本を読む」と決めることで、意識しなくても読書の時間が生まれます。
コツ3:本を目に入る場所に置く
「本を読もう」と思っても、本が本棚にしまわれていると、わざわざ取り出す手間が読書へのハードルになります。今読んでいる本はテーブルの上・ソファの横・枕元など、目に入る場所に置くだけで、自然と手に取る頻度が増えます。
電子書籍(KindleやiBooks)を使っている場合は、スマートフォンのホーム画面の見えやすい位置にアプリを置くことで同じ効果が得られます。
コツ4:読み終わらなくてもいいと決める
「読み始めたら最後まで読まなければ」という完璧主義が、読書の億劫さを生み出しています。途中で面白くなければ辞めていいと決めてしまいましょう。
読書家として知られる人の多くが「合わない本は途中で辞める」ことを実践しています。1冊を無理に読み続けるより、自分に合う本を見つける方が読書の質も量も上がります。「本は全部読まなければならない」というルールは存在しません。
コツ5:ジャンルを自分の興味から選ぶ
「読書=ビジネス書・自己啓発書」というイメージがあるかもしれませんが、読書習慣を作る段階では自分が純粋に面白いと思えるジャンルから始めることが最も重要です。
小説・マンガ・エッセイ・趣味の本——どんなジャンルでも、読み続けることが習慣化への第一歩です。読書が楽しいという体験が積み重なれば、自然と読むジャンルも広がっていきます。
コツ6:読書メモを簡単に残す
本を読み終えても内容をすぐに忘れてしまうという悩みは多くの人が持っています。せっかく読んだのに身になっていないと感じると、読書へのモチベーションも下がります。
内容を定着させるためには、読みながら気になった箇所に付箋を貼る・スマートフォンのメモに一言書き残すだけで十分です。あとで見返したときに記憶が蘇り、知識として定着しやすくなります。完璧な読書ノートを作る必要はありません。
コツ7:読んだ本の数を記録する
読んだ本の数を記録することで、達成感が生まれ習慣が続きやすくなります。**読書管理アプリ「読書メーター」や「ブクログ」**を使うと、読んだ本を登録するだけでグラフや統計で読書量を可視化できます。
「今月3冊読めた」「去年より読書量が増えた」という実感が、次の本を読む動機になります。SNSで読書記録を共有する習慣を持つ人も多く、同じ本を読んだ人との交流も楽しめます。
最初に読む本の選び方
読書習慣を始めるなら、最初の1冊選びが重要です。以下を参考にしてください。
- 自分が今抱えている悩みや課題を解決してくれそうな本を選ぶ
- 薄い本・読みやすい本から始める(200ページ以内が目安)
- 信頼できる人のおすすめから選ぶ
- 図書館で借りると「元を取らなければ」というプレッシャーがなく気軽に試せる
まとめ
読書を習慣にするために必要なのは、意志力ではなく仕組みです。
- 1日10ページの小さな目標から始める
- すでにある習慣に読書を紐づける
- 本を目に入る場所に置く
- 合わない本は途中で辞めていい
- 自分が面白いと思えるジャンルから選ぶ
- 簡単な読書メモで内容を定着させる
- 読んだ冊数を記録して達成感を積み重ねる
まず今日、1冊本を手に取って10ページだけ読んでみてください。その小さな一歩が、読書を一生の習慣にするきっかけになります。

