医療費は「知っているかどうか」で大きく差がつく
毎月の医療費、意外とかかっていませんか?病院代・薬代・健康診断費など、医療費は生活の中で無視できない支出のひとつです。
日本には医療費を抑えるための制度や工夫が多く存在しますが、知らないまま使っていない人が大勢います。この記事では、医療費を賢く節約するための具体的な方法をわかりやすく解説します。
医療費節約の基本:かかりつけ医を持つ
病気になったらすぐに大きな病院(大学病院・総合病院)に行く人がいますが、紹介状なしに大病院を受診すると「選定療養費」として別途5,000〜7,000円以上かかります。まずかかりつけの診療所や中小病院を受診し、必要に応じて専門医に紹介してもらう流れが、費用的にも時間的にも効率的です。
ジェネリック医薬品を積極的に選ぶ
ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、先発医薬品と同じ有効成分を使いながら価格が安い医薬品です。先発品と比べて数十〜数百円の差がある場合も多く、長期服用している薬があればジェネリックに変えるだけでも節約効果が出ます。
薬局で「ジェネリックに変更できますか?」と一言聞くだけで変更できます。医師から処方される際に「ジェネリック希望」と伝えても構いません。
私もフリーランスになってから、薬局で「ジェネリックに変更できますか」と聞くようになりました。一言伝えるだけで対応してもらえることがほとんどです。
セルフメディケーション税制を活用する
セルフメディケーション税制とは、対象の市販薬(スイッチOTC医薬品)を一定額以上購入した場合に所得控除が受けられる制度です。
| 項目 | 内容 |
| 対象 | 対象のOTC医薬品の購入額が年間12,000円超 |
| 控除額 | 超えた金額(上限88,000円) |
| 適用条件 | 健康診断・予防接種など一定の取り組みを行っていること |
| 申請方法 | 確定申告時にレシートを添付して申請 |
ドラッグストアのレシートを保管しておき、確定申告時に申請しましょう。対象商品にはレシートに「★」マークがついていることが多いです。
高額療養費制度を知っておく
大きな病気や手術で医療費が高額になった場合、1ヶ月の自己負担額に上限を設ける「高額療養費制度」があります。
所得区分によって上限は異なりますが、標準的な収入の場合、1ヶ月の医療費自己負担の上限は約80,100円が目安です(詳細は加入している健康保険組合に確認しましょう)。
事前に「限度額適用認定証」を健康保険組合から取得しておくと、窓口での支払い時点から自己負担額が上限に抑えられ、後から還付申請する手間も省けます。
その他の医療費節約ポイント
予防接種で病気を防ぐ:インフルエンザ・肺炎球菌など、予防接種を受けることで病気にかかるリスクを下げられます。治療費より予防接種の費用の方が安いことがほとんどです。
定期健診を受ける:早期発見・早期治療は長期的な医療費削減につながります。会社の健康診断を必ず受け、自治体の無料・低額検診も活用しましょう。
市区町村の助成制度を確認する:乳幼児・妊婦・高齢者向けの医療費助成が各自治体にあります。住んでいる市区町村のホームページで確認しましょう。
院外処方箋を活用する:病院内の薬局より院外薬局の方が費用が安いケースがあります。複数の薬を1か所の薬局でまとめると「調剤基本料」の割引が受けられる場合もあります。
私の体験談
フリーランスになって会社の健康保険から国民健康保険に切り替えたとき、初めて「自分で医療費を意識する」必要性を感じました。会社員時代は健康診断も会社が手配してくれていましたが、フリーランスになってからは、自分で申し込まなければ受けられません。
最初の年は健康診断を後回しにしてしまったのですが、翌年からは記事内でも紹介した「自治体の検診」を活用するようにしました。費用も会社員時代より抑えられ、思っていたよりずっと手軽に受けられることを知りました。また、ジェネリック医薬品についても、薬局で一言伝えるだけで変更できることを知り、それ以来必ず確認するようにしています。
まとめ
医療費の節約は「かかりつけ医を持つ」「ジェネリックを選ぶ」「制度を活用する」の3点が基本です。
- かかりつけ医を経由することで大病院の選定療養費を避けられる
- ジェネリック医薬品への変更は薬局で一言伝えるだけでできる
- セルフメディケーション税制のためにドラッグストアのレシートを保管する
- 高額療養費制度の「限度額適用認定証」を事前に取得しておく
制度は「知っているかどうか」で使えるかどうかが決まります。今日、ご自身の健康保険証の保険者名を確認して、どんな制度が使えるか調べてみましょう。

